水イボは水イボウイルスが皮膚の細胞の中で増殖して発症します。
丸くて小さな光ったイボです。
つぶすと白いかたまりが出てきて、この中にウイルスが含まれているので、これを除去することが最も手っ取り早い治療です。
ウイルス性の疾患なので、肌と肌の接触によってうつりますが、タオルなどを介しても感染します。
弱いウイルスなので逆に、免疫反応も起きにくく、自然に治るのには時間がかかります。
1年経過では95%近くが自然治癒しますが、自家接種があるために完全消失には3年以上を費やすこともあります。
さらにアトピー性皮膚炎などで皮膚のバリア機能が低下していると水イボに感染しやすく、また広がりやすい傾向があります。
当院の水イボの治療は原則として、専用のピンセットを使って一つ一つの水イボを摘除しています。
チクチクした痛みが繰り返されるので、お子さんにとっては結構苦痛な治療になります。
ご希望があれば、ペンレスという麻酔テープをお渡ししますので、これを治療の2時間ぐらい前に患部に貼ってきていただくと、治療の痛みはある程度軽減できます。
水イボは自然に治ることもあるので、積極的に治療するのか、治療しないのかは意見が分かれます。
お子さん自身では決められないので、保護者の方に治療法を決定していただくことになります。
水イボを摘除しないにしても最低限、外用薬や内服薬によってアトピー性皮膚炎や乾燥肌などの基礎疾患のコントロールをして、自家接種や痒みを抑える必要はあります。
プールについては、学校や園などによって対応は異なりますが、旧文部省の通達ではビート板の共用さえしなければ、学校ではプールに入ってよいことになっています。
但し、プールでの体と体の接触で人から人へうつってしまいます。